2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

浮き上がってくるゼロ

0は0自体では成り立たず、0以外の数により、その概念が浮き上がるかのように明らかになる。0からではなく、0の周囲から方向づけられた先に0が立ち現れる。もともと無いものが、それを取り巻く環境により、きっとあるだろうと予想され、新しい存在を獲得する。

誰ではなく

誰が正しいかではなく、何が正しいかを見つける。いつも正しい人はいない。特定の人を絶対視するのは極めて危険な判断。これは依存的な判断で、さらに言えば判断放棄である。判断するのが自分であることに変わりない。ならば、判断能力を磨くのが適切な対応…

3AI

二つのAIを対戦させるときの結果は理解できる。理解不可能という一見矛盾した理解ではあるが、人の頭では理解ができなくなることが事前に解るのだから、これは一種の理解と言える。一対一のゲームに於いて、人間の理解を超えて理解不可能な結果になることは…

八王子

渋谷昌孝

自由な思考はない

思考しているときに思考されるものは、その思考の掟に依存する。よって自由ではなく、おのおの思考に拘束される。対象は思考の法則から逃れられない。思考は、ねっとりしたカオスに由来しているようにみえる。カオスには秩序がなく意味もない。混沌から浮か…

影ニュース

ニュースに気をとられるのは問題。いま進行中の重要事項でもニュースにならない。一定の閾に至るまでは取り上げないだろう。またニュースから見た視線に囚われてはいけない。ニュース特有のイドラがあるので。むしろニュースの影に注意していた方がいい。新…

主体は自己にはない!

知恵とは、新しい世界に対する対応の仕方と言える。その対応は、決して固定された一方通行のものではなく、世界そのものからその都度、新たに考えだされた柔軟性に満ちたものとなる。自己から出発するというよりも、自己が関わっている世界の把握から、遠回…

三大悪の発明

人類の三つの発明が、不幸を導いている。それは、「言葉」「電気」「核」である。

碁の終わり

既に、人類との対戦をやめたと宣言したアルファ碁ゼロは、興味深いことに碁というゲームの末路を見せてくれる。つまり、アルファ碁ゼロ同士が無限に対戦をすると、必然的にそうなる。人間の知力は、対戦の内容を理解できない。もっとも初めは何とか分かるだ…

子供は大人の先輩

時間がないと感じているときに時間がある。時間の短さに愚痴をこぼしている限り、時の魔が牙を剥く。どうするか?フローの状態になればいい。時間は消え去り、伸びた世界にいながら透明になれる。。現在がその場で拡張され、あらゆる邪魔から自由になる。意…

他者から他者

言葉に呑み込まれるという生き方。言葉の連鎖が思考を促し、思考の中での生活が主となる。現実的な生活から遊離して頭の中に居を構える。知性は抽象化に向かう限り、具体を愛する大衆の一般認識と逆の道を歩むようになるのは必然。終いには物体としての自己…

壁を壊す

20世紀のベクトルが21世紀には大きさ方向ともに変わる。同じベクトルが時間の推移の影響を受けるから。ベクトルを常識と置き換えてみよう。時間による変化は無視できない。老社会は時間の変化に鈍感でうまく対応できずに非合理なことを継続して止めない。世…

埋もれる宝

価値がひとつだけなら価値評価は不可能。価値が正当に評価されるためには、ふたつ以上の価値が不可欠。そして価値はそれ自身の価値以外の価値同士の関係から自ずと決定する。更に同じ価値でも時間により変化する。全体の価値体系は時間と共に揺らぐ。ひとつ…

影をみよ!

死を意識するからこそ、よりよく生きるようになる。退屈と怠惰は明らかに生の終焉を無視している証拠。死は謎だ。謎は恐怖心を惹起する。誰もが、死との対面を忌避しようとする。影は見たくない。だが、影と対峙することで真の人間になる。いいところばかり…

冬の感情と夏の感情

メランコリーは特異な才能の前駆症状のようだ。あるいは輝かしい業績を残したあと遅れて、メランコリーになることもある。思考とメランコリーは同じ紙に書かれた表と裏である。紙を破ればどちらも破れる。メランコリーは症状であり、マイナスの評価を受ける…

スマホを散歩させる

スマホを散歩させる。連れていかないと怒りだす。それも空中を優雅に歩きたいと主張する。いいんだ。お前の方が偉いし、色々教えれてくれて、大いに助かっているのだから。見捨てられないために自由に散歩させる。思う存分、気のすむまで宙を舞うがいい。わ…

主体を儀式に参加させる

書こうとするとき、書く主体は何者でもない。しかし現実に言葉になっている。古い儀式に似ている。儀式の流れに依存しながら儀式は段々その興奮の渦の中に包まれつつ本来の儀式になる。何でもないものが何か意図をもち書こうとするのではない。だからはじめ…

顔に説得されて

死人が、わしだって自分の墓を掘るだけの力はあると言って冷たい大地に穴を掘り始めた。「勝手にするがいい。俺は構わないから」死人のくせに生意気だ。この仕事が終わったら、最後に蓋を閉めてくれと要求するのだから。彼の憂鬱な顔を見ると「分かったよ」…

運命なんだよ

「何してるんだよ」「見ればわかるじゃないか」「昇っているのさ」「エスカレーターの上だぞ」「わかっているよ」「なら、そのまま止まっているがいい」「いや、これが運命なんだよ」「なら 、好きにするがいい。気のすむまで昇ればいいさ。もしかしたら天に…

耳で喋って…

耳で喋って、口で聴くと云い張るのだからしょうがない。耳がふたつあることをいいことにバイリンガルみたいに喋る。まるで難解なフーガのようだ。が、聴くことに関しては若干苦手のご様子。女なんだ…ふたつの主役に任せて、私は立ち去る。

逆レコード

そのレコードプレイヤーは一風、変わっていた。スピーカーはどこから見ても人間の耳にしか見えない。それが小さくつぶやくようにして、見方によっては、多少いらいらしながらレコードを回している。「何だ?音をださないレコードプレイヤーなんて」とこちら…

ロケット

射精しないロケット競争…いま

ツイート

いま何しているって、時計と競争しているっていうしかないだろう?

仕方なしに私は…

死が駆け足で近づくので、仕方なしに時間を濃密にせざるを得なかった…

どちらへ?

墓の方向にむかって歩く。

現代の恐竜

ゲームのプレイヤーとして振る舞う。ゲームにはルールがある。ルールに反すればうまくいかず、ルールを知ればうまくいく。ところが、ゲームは更新される。うまくいっていたのがそうならないのは、ゲームのルールも変わったからだ。ゲームはいつどのように変…

付与された知性

人間の存在理由は明白であるように思える。それは知性の発達と関係している。知性の目的は宇宙の認識にある。なぜなら、知性が宇宙を宇宙と認めるから。仮に知性がなければ、宇宙は存在しても知られることはない。妙な言い方があえて許されるなら、宇宙はそ…

At=c

時間(t)をともなう現象Aを仮にAと表す。t=0のときは、Atは静止状態にあるが、tの速度を無限大にしても同様に静止状態になるだろう。動いているものには時間が内在されている。時間があるから動くことができる。さらに時間の速度を無限大にするとどうなるか…

未来に投げられた仕事

ゴッホは絵を描くとき仕事をすると言っていた。仕事は成された。しかしそれは遠い未来のほうに向かって、投げられるようにして。一枚も売れなかった。生前の仕事は無だとしても、孤独の中で現世のためでなく、未来人のために仕事をした。真の創造とはこうあ…