運命なんだよ

「何してるんだよ」

「見ればわかるじゃないか」

「昇っているのさ」

エスカレーターの上だぞ」

「わかっているよ」

「なら、そのまま止まっているがいい」

「いや、これが運命なんだよ」

「なら 、好きにするがいい。気のすむまで昇ればいいさ。もしかしたら天に到達するかもしれないからな」