棒で球を打つという行為が、ある種のスポーツの原点である。棒は何か？球は何か？棒で球を打つ快楽がある。

西洋の横文字と東洋の縦文字

ピカソの絵を見て、誰も漫画だとは言わない。

「罪」という字に「罪」はない。

絶妙な均衡を安定して維持するのは不可能だ。類まれな美や、平和はこの部類に属する。

価値の高いものを吸収し、価値の低いものを手放すという作業をすれば、理論的には豊かになるはず。厳密には、必要以上に価値を高く見積もられているものを捨て、適正に価値が認められていないものを見つけ拾い集めるのである。

女は楽器だ。鳴らすためには演奏家が必要である。

素直な告白をすれば、興味があるものは、「賢者」と「価値」に加えて「音楽」なんだ。「音楽」は「女」と言い換えてもいいかもしれないが。

フロイトを注意深く読むと、映像が言葉の起源であることがわかる。夢は視覚的に記憶される。夢は、心を一時的に原始と心的退行に帰還させるので、映像そのものが古い言葉の姿を変換した等価物であると考えるのが自然に思える。夢の中では映像が言葉の介入な…

あたりまえだが、人間は人間以上にも人間以下にもなれない。認識の限界は人間にある。一見すると人間から離れているものも、どこかで人間と繋がっている。ここで脱線。人類が動植物について考える！動植物が人類について考える？レヴィ=ストロースは、未開人…

コンパスはあるが、私が立つ地球にしか通用しない。

欠けているからかこそ、穴を埋め合わそうと仕事に駆り立てられる。欠けていなければ、意欲は生じない。充足するものは動かない。なぜなら動く必要がない。満足しているのだから。移動とは欠如により起動する。あなたが、もし何かに駆り立てられているとすれ…

一頁目は簡単に破くことができる。だが、広辞苑を破くのは難しい。

我々の奇妙に捻れた世界は、贅肉をつけ過ぎて、動くのも難儀になりつつある。この脂ぎった贅肉を削ぎ落とさなければ、真実が見えない。人を迷わし狂わせる元凶たる贅肉よ！汝の名は情報！

雨に文句は言えぬ。

如何なるルールの中で働いているのかを知らずにいるのは、奴隷の状態でいるに等しい。奴隷は、自分が奴隷でいることを知らない。

考え方をその都度、変えれば見える風景もその都度、変化する。見える風景は無意識の思考を前提とする。

思索する習慣のある者は、もう既に貴族の入り口に立っている！

労働者から資本家になろうと思いついた人は幸いである。これまで労働者であったと気づくだけでも大きな飛躍であるに違いない。

わかること半分。わからないこと半分。理解できることが理解できても只の自己満足。むしろ、理解できないことに親しくなる方を好む。わからないからといって無視するのではなく、「わからない」をあてもなく考えつづける。成果は期待できないかもしれない。…

カフカを読んでいると頭が痛くなるが、その理由を考えてみた。普通の文章は、主語と述語が一義に決まる。記号で表せば、(A→B)である。これならすんなり理解できる。ところがカフカの文章は、主語が多義的で定まらず、述語も多義的で定まらない。記号で書くと…

普遍的な価値というものは幻想であるように思える。価値は時間の関数であるから。価値の評価は時間と人間が行う。時間の経過により価値が動くし、人間の質によって価値は変わる。不当に低く見積もられている価値は至るところに存在しているだろう(金儲けの原…

あらゆる具体的なものに抽象化を施し、一般化する。日常は毎回、同じような事柄で溢れている。例えば、学生の会話は同じような話題を繰り返す。会話の始まりと終わりに変化がない。会話のための会話になってしまう。学生の会話の全貌は一般化できる。会話の…

体の一部分を動かし意識をそこに集めると、体の部分的な記憶が再生してくるように思われる。部位が独立して記憶を内包している。頭に記憶があるだけではなく、体もそれぞれ記憶を持っている。体の記憶が脳にのみ宿っているとは思えない。脳の中央集権化に懐…

病気にはドグマがある。それは治療されるべき対象として見られるという先入観である。この世に意味のないものは存在していないはずだから、病気にも意味がある。しかし、決まってそれは悪者とされる運命にある。確かに人間にとっては少なくとも悪であるよう…

ブロックチェーンの10分間の取引情報を一かたまりをブロックとした場合、コンピュータによる高速取引を駆使すると情報量が無限に近くなって、ブロックが破壊される。