2018-01-01から1年間の記事一覧

無視する能力

容易に理解できることに大した意味はない。大切なのは、いまだ理解の及ばない未知なる意味を見いだすために労力を費やすことなのだ。容易な仕事を単調に繰り返しても仕方あるまい。また流行や話題にいちいち振り回されていては、一貫した方向が定まらないま…

スマートな闇

スマートフォンを見つめている人は、光を見ているのではない。闇を見つめているのだ。欲望を検索すると次の欲望が際限なく画面に現れる。すべてがスマートフォンの中に完結している。生身の肉体はどんどん痩せ細り、精神は欲望の終わりを画面の中に探しだそ…

自然とのズレが思考になる

人間とは自然とちょっとズレている分のエネルギーを考えることに費やしている生き物と定義できる。

シェア社会

低賃金時代にはシェア社会が浸透すことが望ましい。所有にこだわらずシェアできるものはすべてシェアすることで費用をかけずに生活することができる。またシェア社会が普通になることで競争が起きリース料金の押しさげに寄与するかもしれない。そもそも住宅…

人間基準

地球を暖めるか冷やすかは人間を基準とした場合の話。

夜!

夜!太陽の沈黙!

ゆっくり待とう

重い頭を足で転がしながら歩く。重力に完敗してしまって…足で頭を蹴りながら考えるのになれてしまって…頭もそれが心地がいいらしいから。暗黙の了承を得て…ゴロゴロ地面の上で頭を転がしている。幸い丸いので転がすのは苦にならない。いっそのこと山の頂から…

缶詰

大きな犠牲を払ってなされた仕事に学ぶ。そこには凝縮された労力が缶詰になっているから。

音楽が植えつけるもの

音楽が頭の中によいものを溶け込ませる。

優しさがそうさせた

太陽の優しさがなかったならば、上着は脱がなかっただろう。

天気予報

明日は全国的に拍手が降るでしょう。

嬉しかったこと

暑い夏を売却して、爽やかな秋を購入した。

目的地の名が…

目的地が絶えず名前を変えるので、その度にわたしは路線を変更することを強いられる。せっかく長い道のりを経たのに、目的地の大幅な変更に伴い、同じ道を引き返すこともしばしばだ。頭がいったん決定した後も変更はなんの前触れもなく履行される。しかし不…

彼女が嫌いになった。理由?「それは鼻」鼻がどうした?「鼻が大胆になった」多少の主張は許せばいいではないか?「いや、鼻はじっとしているものだ。鼻がでしゃばるなんて、あってはならない」大目に見ろよ。鼻だって存在だ。「だめだ、大人しくしているも…

曇り

「明日の天気予報は曇りだって?」「やめてもらいたいね」「曇ってよく見えないんだよ」「こころがね」

溺れる人

毎日、地上で溺れている。昨日も溺れたまま踠き苦しんでいた。呼吸するのもやっと。そして明日も同様に溺れるであろう。いったい、どうしたら泳げるようになるのだろうか?魚のように泳ぐにはどんな訓練を積めばいいのか?地上で泳げないなら、どこに行った…

降りる

歩くことから降りる。

書けない理由

遠く離れたところにいるので、書けない。

バットモーニング

朝、目覚めると何も変わっていない。あたりまえだ。それなのにどうもおかしい。自分でもどこがおかしいのか分からない。しかし、おかしいのは真実なのだ。矛盾が矛盾でなくならない限り、これは解決しないように思われた。妻に訊いても「いつもと同じよ」と…

バットモーニング

朝、目覚めると何も変わっていない。あたりまえだ。それなのにどうもおかしい。自分でもどこがおかしいのか分からない。しかし、おかしいのは真実なのだ。矛盾が矛盾でなくならない限り、これは解決しないように思われた。妻に訊いても「いつもと同じよ」と…

二つの口に一つの耳

二つの口に一つの耳があった。歌は二重奏を奏で麗しかったが、喋りは聞くに耐えない。一方の口は肯定するも、もう一方が否定をするのだ。耳は相棒を失い失望のあまり、耳穴の中に入り込んでしまった。

倒れてしまいましょう

台風がくるよ!さあ!倒れるまえに倒れてしまいましょう!さあ!さあ!あなたもうつ伏せになって!いまどきは立つよりもうつ伏せになる方がいいのだから…

ちょっと

人生は、ちょっと苦しみちょっと楽しむためにある。

計算不可能

感動は計算できない。

女の要求

女の要求はこうだった。鼻の穴を塞ぎたいというのだ。だって子豚さんみたいじゃないの!と声を荒げて言う。

実験場での死亡

わたしは死んだ。しかし実験場での死亡は失敗であったから、またやり直さなければならなかった。

空気の翻訳

空気は読めないが、翻訳することならお手のもの。

あまりに…

あまりに暑いので、夏を売ることにした。

タイム!

時間が、万人に等しく流れているとはとても思えない。私にとって、時間は光速よりも速い。時間の方を極度に凝視しているからか?まるで時間が主人で、私は時間の僕のようだ。直線的に、密度を一定に保ち進むという一般の時間の概念はおそらく誤りだろう。普…

心は数学ではない

頑固なまでに言葉に固執する。言葉は魔法だ。言葉が人をつくる。心は言葉から成っている。また言葉は厄介な症状に転換されるし、症状自体が言葉を話すこともある。言葉は物理的に肉体に影響を与える。あらかじめあるものではなく、湧きでるものこそ言葉の特…