無視する能力

容易に理解できることに大した意味はない。大切なのは、いまだ理解の及ばない未知なる意味を見いだすために労力を費やすことなのだ。容易な仕事を単調に繰り返しても仕方あるまい。また流行や話題にいちいち振り回されていては、一貫した方向が定まらないままに時間ばかりが減っていき顔に皺が刻まれるだけ。人生は言うまでもなく有限だ。削除することをあらかじめ決めておくのがいい。他人の噂やゴシップさらに一般的なニュースでさえどうでもいい。反応するだけ無駄だ。世の中は劇的に変わっており適応するのにやっとであるが、有用かそうでないかを自分の頭を信頼して切り捨てるものは大胆に切り捨てる。拾うものは拾う。そうしないと何も成し遂げられないままに人生の終末を迎えるのは必至。人の判断に依存することは判断ではない。皆がやっているからといって正しい保証はなく、安心感が得られるだけに過ぎない。限られた力を分散させるからできないのであって、ひとつに集中させれば成果はでるはず。他人のいいところばかりについつい注意がいってしまうが、いいところが情報として公にされるだけの話なんだから、頑固に無視する。もっとも自己の判断を信頼するのには勇気がいるし、不安もある。