理解と疑問

理解力があるのはいいことのように思える。しかし、慣習と常識にどっぷり浸かっているからこそ理解が容易になるともいえる。単純に理解するということは反面、疑問をもたないからそれが可能なのだ。理解の容易さは、深淵な思考と対照的である。疑問を持たずにすらすらと理解して物事を適切に対処する能力はもちろん必要だ。ただ、疑問を保留にしている点に注意すべきである。現代に適応するだけではなく、新しい問題に解決を与えるためには一歩立ち止まりじっくり考えないといけない。現代に適切に対処しつつも、来るべき新しい未来に適応する準備も同時進行で進めないといけない。