ゆっくり待とう

重い頭を足で転がしながら歩く。重力に完敗してしまって…足で頭を蹴りながら考えるのになれてしまって…頭もそれが心地がいいらしいから。暗黙の了承を得て…ゴロゴロ地面の上で頭を転がしている。幸い丸いので転がすのは苦にならない。いっそのこと山の頂から落としてしまったらどうか?頭は重力に逆らって駆け上がることはできない。思考すら下降し浮き上がることより沈む方を好む。空想は軽く飛翔するのに、希望は羽根を持つことを忘れてしまったのか?こうなれば空想の力で希望を引き上げるしかない。しかし、それほどタフではないのは承知しているつもり。遠慮せざるを得ない。希望が羽根を見つけるのを辛抱強く待つのが、いまのところ最善策であるようだ。ゆっくり待とう。ゆっくり待とう。