他者から他者

言葉に呑み込まれるという生き方。言葉の連鎖が思考を促し、思考の中での生活が主となる。現実的な生活から遊離して頭の中に居を構える。知性は抽象化に向かう限り、具体を愛する大衆の一般認識と逆の道を歩むようになるのは必然。終いには物体としての自己を忘れ、日常生活すら危なく困難かつ社会的欠如が生じる。他者から他者と言われる羽目になってしまう。