埋もれる宝

価値がひとつだけなら価値評価は不可能。価値が正当に評価されるためには、ふたつ以上の価値が不可欠。そして価値はそれ自身の価値以外の価値同士の関係から自ずと決定する。更に同じ価値でも時間により変化する。全体の価値体系は時間と共に揺らぐ。ひとつの価値は、取り巻かれた価値体系と時間軸の中で評価される。したがって価値は価値自身では何もできない。環境に属さない価値はもはや存在しないのだから。何らかの働きかけなしに価値は見出されない。かろうじて埋もれる宝にならなれる。