のろまな学問

問われるまで、問題は発生しない!問いが問題を明らかにする。問題と問いとは繋がっている。問題の一部は問いに含まれる。難問を解決するヒントは、まず問いの仕方を明確にすることである。その難問にふさわしい問いかけをしなくてはならない。だが問いかけの方向が違っても、それに見合った別個の難問が思いもかけず解決されることもある。それはそれで収穫だ。また解答が先になり、解答の正しさを証明することが難問になる場合も多々ある。証明を待たずして解答だけを利用しても構わない。学問はいつだってのろまなんだから。利用価値があれば必ずしも証明するに及ばない。それとも納得するまで待つのか?